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お正月が開けると不思議にお肉が食べたくなるものでありまして…
それで、これまでお店の前を通るたびに気になりながらもなかなかお邪魔する機会がなかった『有楽苑』



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闇市の名残を残していた有楽町に〝そごう〟が開業し、フランク永井が歌った〝有楽町で逢いましょう〟がヒットしたりと、今で言うところの人気スポットへと変わっていたのが1950年代末から1960年代初めのことでありまして…
そんな時代にオープンした『有楽苑』は50余年もの間、都庁が新宿へ移転するまでの間の繁栄とその後の衰退、そして西武やマルイの開業による復活と変わりゆく街を見続けているのであります


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歴史あるお店ではありますが、店内はキレイに掃除されていますし、厨房にはお肉を手切りする光景を見ることができまして…
噂に違わないお肉がいただけそうだと期待が高まります


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まずは「上タン塩」からいただくことにいたします
店主の言葉に従い、焼きすぎることのないよう細心の注意を払いながら丁寧に焼き上げますと…
5mmほどの厚みがあるにも関わらず、芯の部分だけを使っていることでの柔らかさをいただくことができます


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そして「上カルビ」
同じく丁寧に焼き上げて…
これまた店主のお言葉に従い、まずはつけダレを付けずにいただきます
お肉の甘みと揉みダレの甘みが実にバランス良くできていまして、これならつけダレを使うことなくともおいしくいただけますね


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〆にいただいた「カルビクッパ」は見た目の赤さほどに辛みは無く…
ゴロゴロとしたあばら肉が煮込まれていることでの旨みを強く感じるスープがおいしくいただけますし、何よりも具だくさんであることがうれしいですね



真ん中に仕切りがある8人掛けのテーブルが2と小上がりには4名掛けが3つとこじんまりとしたお店でありますが、店主のお人柄がお客さまを惹きつけているのでありましょう



【有楽苑】
東京都千代田区有楽町2-9-16
03-3214-3991

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