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予約が取れないことでも有名な、焼肉割烹『西麻布けんしろう』
その姉妹店として恵比寿に『焼肉 うしみつ』がオープンしたのが2月のことでありまして…
いつかはお邪魔したいものだとチャンスを狙っていたのでありますが、偶然にも友人の誕生日でもある今日、その機会をいただくことができました



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恵比寿駅西口から徒歩3分とのことではありますが…
台風が近づいているとのことで雨脚も強くもありますしロータリーから続く坂道でもありますので、道を間違えたくはないと何度も携帯のナビゲーションで確認をしながらお店へ向かいますと、目線の先の中二階にも思えるようなところに掲げられたお店の看板が飛び込んできます


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照明が抑えられた店内には高級なイメージが漂っているのですが、いわゆる無煙のロースターではなく、昔ながらのコンロが卓上の置かれていまして…
実はワタシ、このコンロで焼く焼肉が一番美味しいと思っているだけに思わずテンションが上がってしまいます


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もちろんアラカルトでいただくこともできるのでしょうが、今回は「おまかせコース」と言うことで…
まず最初に提供されたのが「季節野菜の前菜盛り合わせ」でありますが、ホタルイカのキムチが白菜キムチに乗せられていること以外は、ウコンでマリネされている人参、ゴーヤにコリンキーなどが彩りよく並べられる姿は焼肉屋さんとは思えないようなものであります


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そして「うしみつサラダ」
ごま油をベースとするドレッシングで和えられた、いわゆるところのムンチュサラダなのでしょうが…
みずみずしいキュウリや完熟した甘味があるトマトなど、素材へのこだわりが感じられるサラダでありました


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規制が厳しくなったユッケではありますが、こちらのお店は認定生食用食肉取扱者の認定を受けているらしく、他の焼肉店との差別化商品として力を入れているようであります
並べられた一口サイズのユッケは、スダチの酸味と香りでサッパリといただけるものから、ツーンとわさびが効いたものなどたさいでありまして…
雲丹やキャビアが添えられる「うしみつユッケ」のおいしさには格段の差がありますね


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「タンの食べ比べ」
雪室の中で熟成させる“スノーエイジング”という手法が取り入れらたというタンを、塩コショーでいただく厚切りとネギオイルで揉まれた薄切りとを食べ比べるのですが…
軽く炙る程度でいただく薄切りタンはトロンととろけてしまいそうな魅惑的なおいしさででありますし、表面を強めに焼いたミディアムレアほどの厚切りタンは驚くほどに軟らかく塩コショーで引き出された旨みを味わうことができるのであります


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「特撰塩焼物盛合せ」として提供されたのは、モモ肉の中でもシンタマと呼ばれる部位の中心にあることから希少価値が高いとされる“シンシン”と“ハラミ”でありまして…
キメの細かいシンシンの柔らかさわさびでいただくことで、サッパリとした赤身のおいしさがより一層引き立ちます


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続いては「花ブロッコリーの天ぷら」
花の部分が肉詰めになっていたのですが、それが実にジューシーでおいしくて… さらに茎の部分のホッコリとした食感も見事であります
器の模様かと思ったピンク色のソースはビーツで作られているとのことで、細部にまでいろんな趣向が凝らされていますね


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そして登場したのが話題の「けんしろう焼き」
仕上げに瞬間燻製をかけているのだということで、テーブルで蓋が開けられますとその煙と一緒に燻製の良い香りが拡がりまして…
そのサービス手法や拡がる燻香が周りのお客さまの目を惹き更なる注文へとつながるのでしょうね
さて、そのお肉
シャトーブリアンが使われているのでありますが、低温調理されることでお肉が持つ水分が残されているために驚くほどに軟らかく…
トリュフ塩で調味されていると言うこともあり、これまでに体験したことが無いほどに贅沢な気分にさせてくれるものでありました


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箸休めのあとに提供されるのは「特撰タレ焼物盛合せ」は“クリミ”と“ヒレ”
ミスジと肩肉をつなぐ人間で言うところのデコルテ付近のお肉であるクリミは脂身が少なくサッパリとした赤身肉でありまして…
薄切りにされたクリミを炙るように焼き、小さなソースパンで温められた白ワイン仕立てのウニソースでいただくのですが、これは「うしみつ焼」とも呼ばれる名物であるとのこと
そしてもう一品のヒレは、同じようにソースパンで温められたペリグーソースでいただくのですが、このフォアグラやトリュフなどで作られるソースは先のウニソースと同様に二枚のお肉が焼かれたあとに下げられてしますのは勿体ないですね


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サーロインとトモサンカクが重ねられた「すき焼き」
甘味のあるタレが焼きつけられたお肉は正に“すき焼き”でありまして、見るからに新鮮である卵黄と絡めることでおいしさが引き立ちまして…
ワタシは醤油ベースのタレに絡まったお肉が一番好きなのだと再認識いたします


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食事として提供されたのは「トマトとバジルのうしみつ冷麺」だと言うのですが、その見た目にはトマトを感じることが無く不思議に思っていたワタシの気持ちを察したのでしょう
トマトリキッドと出汁を合わせているのだと説明して下さったのですが、あまりにもイメージと異なる見栄えに不信感を抱きながらもスープをいただいてみますと…
すっきりとしたスープからほんのりとトマトの香りが拡がってきますね
そして細麺でありながらも噛み切ることができないほどにコシがある麺が、そのスープをよく連れて来てくれますし…
器に添えられたバジルのペーストを合わせていただきますと、ひと味の変化があって飽きること無くいただける一品でありました


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デザートは「さらさら粉雪のスノーケーキ」でありまして、真ん中に鎮座するパンナコッタに見える塊はミルク氷を削ったものを型取りされているのだとか
スプーンを入れることで崩れたそれはまるでシルキーなミルクパウダーのような舌触りでありますし、マンゴーソースと絡みながらお口の中で溶けていく儚さが、今日の楽しくおいしかったひとときの終焉にも相応しいものであります



全てのお肉はスタッフの方が丁寧に焼いていただけますので、最もおいしい状態でいただけることは基より、楽しい会話に華を咲かせたい女子の集まりなどにも最適であるようですね



【焼肉 うしみつ】
東京都渋谷区恵比寿南1-14-12 ル・ソレイユ3 M1F
03-3710-2933

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