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種々雑多な飲食店が並ぶ博多駅東エリアにある『鮨 桃の木』
ミシュランの2つ星を5年連続獲得している中華の名店『赤坂 桃の木』が、なぜだか福岡に鮨店を出しているとのことで…
新たな年の始まりに“寿を司る”と縁起を担いだ字が当てられたといわれる“寿司”をいただきます



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テナントビルの一階ではあるのですが、お店は通りに面することなく洒落っ気のない薄暗いエントランスの奥にあって…
日本の情緒を演出する京行燈の温かい灯りが見えるものの、あまりにも色気のないエントランスであることからワクワクとするような気持ちにまで高めることはありませんね

白木調に整えられた店内には12席が並ぶL字型のカウンターと個室が3部屋ほどあって…
鮨を握ってくださった職人さんはもちろんのことホールのアルバイトさんも感じが良く、心地好い時間を過ごすことができました


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いただいたお昼のコースはシャキッとした歯ざわりを残した水菜と出汁の旨みが優しい「水菜と椎茸のお浸し」に始まり、地鶏のスープに負けない玉子麺においしさを感じる「地鶏索麺」と続きます
麺の下には鶏のほぐし身が入っていますし、トッピングされた鴨チャーシューも柔らかく…
濃厚なスープの旨みも満足なものでありました


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にぎりはお醤油を使わずいただけるように、岩塩であったり煮切り醤油であったりとそれぞれのネタに合わせた調味がされていまして…
「天然真鯛」と「縞鯵」、「まぐろ赤身」、「帆立」といただきましたが、新鮮さだけでなく、捌いた後に寝かせることで旨みを増したものでもあるように思えます


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シャリ玉ひとつの上にいくらが乗せられた「いくら小丼」
軍艦ではなく小さなどんぶりに盛り付けることで、お品書きに“小丼”として一品加わえていまして…
その工夫は勉強になるものでありました

そして茶碗蒸し フカヒレの餡がかけられているとのことで、中華も名店らしい煮込みを期待したのですが…
箸休めの意味もあって提供されたようで、玉子の滑らかな舌ざわりと出汁の旨みを損なうことのない優しい味わいでありました


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「アオリイカの昆布締め」は岩塩で引き立てられた甘みにおいしさを感じますし、とろける脂の甘みときめ細かな舌ざわりの「中トロ」、ねっとりとした舌ざわりと紹興酒の芳醇な香りが効いた「赤海老の紹興酒漬け」、焼かれたばかりの熱々な「穴子」は身はふっくらとしていて…
どれも納得のおいしさでありました


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まぐろ赤身の手巻き、玉、アオサの赤出しといただきお仕舞い ⁡
玉は玉子焼きと言うよりもムースのようで好みではありませんでしたが、きめ細かで舌に纏わりつくようなまぐろにはほど良く鉄分が感じられて…⁡
赤出しとともにおいしくいただくことができました



【鮨 桃の木】
福岡県福岡市博多区博多駅東2-4-6 ハカタベビル 1F
092-260-3058

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