中洲川端駅と呉服町駅との中間辺り
冷泉公園通り沿いに今年5月に竣工したテナントビルの2階に先月オープンされた『店屋町ごとう』
カウンター13席の小さなお店でありますが、九州の旬素材を活かしたお料理をお任せでいただけるとのことで予約させていただきました
テナントビルと言いながらも入居されているのはオフィスがほとんどでありますが…
目的のお店のお隣にはずっと気になっていながらお邪魔することができていなかった『すし処 州』が名も新たに移転されていましたし、1階も入居に向けた飲食店の内装工事が進められていました
エレベーターは止まらないことから外階段で2階へと上がりますと、飲食店を知らないテナント側の制約なのでしょうが、色気がない無機質な扉が並んでいまして…
入店前のわくわくとする期待感が冷めてしまいそうだったのですが、その扉を開けてびっくり
そこにはダークグレーの漆喰壁に木製の看板が掲げられていまして、落ち着いた上品な雰囲気とおしゃれ感を演出されていたのであります
その壁を潜るように入った店内は、厨房を目の前にすることでのライブ感あふれるL字型のカウンターがありまして…
落ち着いて座れるミドルカウンターでありますし、その奥行きが550~600mmほどあることでのゆったり感がありますし、目の前の立ち上がり壁が低いことで圧迫感無く過ごすことができる居心地が良い空間でありました
21:00以降は手打ち蕎麦のほかアラカルトの提供をされるようですが、それまではお任せのコース料理一本であるとのことで…
先ずは“鮑 一番出汁”
シャキシャキっとした歯ざわりを残した水菜とともにアワビ出汁を楽しむことができますし、その身は肝ソースを付けていただきます
またひと口大のシャリと残った肝ソースをお出汁に入れて雑炊風にいただくなど、一品で何通りもの楽しみ方を提案していただけたことで、これからいただくお料理への期待も高まります
続いて“白子 いくら”
素麺を衣に揚げられていることで、白子のとろりと滑らかな舌ざわりとサクサクっとした素麺衣の歯ざわりとの対比が良いアクセントとなっていますし、濃厚でクリーミーな白子の風味と衣の香ばしさも良いコントラストでありました
そして“鰤 大根 キャビア”
金粉やキャビアがトッピングされた鰤のお刺身を、出汁を染ませペースト状にした大根のソースでいただきます
“糸島蛸”
だし汁やお醤油、お酒を加えてじっくりと煮込まれているのでしょう
柔らかく煮込まれていますし、みりんで照りがつけられているようで見た目にもおいしいものでありました
お料理に使うお酒も店主のために作られたオリジナルだと聞き驚きであります
続いては“あん肝バーガー”
一度ペーストにされたであろうことでマイルドな味わいを感じるあん肝がもなかの皮に詰められていまして…
これもまた滑らかなあん肝の舌ざわりともなかのサクッとした歯ざわりを楽しむことができます
“香箱蟹 トリュフ”
冬の味覚として知られる香箱蟹
グラタンであったことで身をたくさんいただくことができませんでしたが、トリュフを削ってくださることでの贅沢感があって満足な逸品でありました
“有田鶏”
鶏焼売というスタイルで提供されたことは想定外でありましたが、モチっとした薄皮で包まれた鶏ミンチは細かいメッシュで挽かれていることでしっとりとしていて…
自家製だというポン酢の香りと酸味でおいしくいただきました
“店屋町ごとう名物 いかめし”
土鍋ごはんにはイカのわたが加えられているようですし、その臭み消しのためか生姜汁も入っていることでの旨みや香りにおいしさ感じますし…
高温の油でカラッと揚げられたゲソの唐揚げのスパイシーさもあっておいしくいただくことができました
【店屋町ごとう】
福岡県福岡市博多区店屋町6-6 MODREN BUREAU店屋町202
092-402-1500
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