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薬院六つ角近く
大きな通りからちょっと入ったところにある落ち着いた雰囲気の和食店『まな板の上の旬 ぽぽぽん』では季節の食材を使った懐石コースが人気だとのことで…
ランチ限定でお値打ちに提供される「楓懐石」をいただきました



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蔵を思わせる白黒ツートンの外壁と敷石が敷かれたアプローチ、そこに掛けられた暖簾と“和”の落ち着いた雰囲気が感じられるお店は入店前からおいしいお料理がいただけるであろうことが窺えますし、店内にはいただいたカウンター席のほか中庭を眺めることができる半個室もあるそうで…
晴れの場や接待などあらゆるシチュエーションで使うことができそうです


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お昼にいただくことができる7つの懐石コースから、最もお手頃な「楓懐石コース」をいただくことにいたします

先ずは「じゅんさいと椎茸の冷製茶碗蒸し」
冷製でありながらも塩味を強く感じることのないバランスが取れていますし、戻された椎茸の旨みも効いていまして…
じゅんさいのゼリー状のヌメリで覆われた見た目に涼しさを感じますし、そのつるりとしたのど越しとぷりぷりとした食感は夏バテで食欲が落ちている人にもうれしい一品でありましょう


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続いての「小鉢三種盛」はカレー風味に味つけられた切り干し大根とタコのチーズチャンジャ、そして枝豆とアワビの冷製でありまして…
変化のないお料理ではお客さまに感動を与えることができないとの料理長の想いが溢れたお料理でありました


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お造りはヤイトカツオとヒラメの2点盛りでありまして…
スマガツオとも呼ばれるヤイトカツオは漁獲量が少ないことから関東の市場に流通することは少ないのですが、長崎の五島や熊本の天草周辺では網に掛かることも多いそうで、全身が“トロ”と言われるほどに脂が乗った刺身をいただくことができました

ヒラメにはほど良い歯ごたえが感じられますし、淡白な味わいであることから九州の甘みが強いお醤油との相性が抜群であるように思えます


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そして、砂糖やみりんを加えたであろう田楽味噌を塗って焼き上げられたカンパチ
そう言えばカンパチってカマ以外を焼いていただくことはないなぁなんて思いながらいただいてみますと、血合いの生臭さを感じることなくいただけましたし、田楽味噌の甘みもおいしく…
ほど良く脂がのっていることでのふっくらとした焼き上がりも楽しめました


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もう一品、白茄子の揚げ出し
トロ茄子とも呼ばれるように火を通すことで柔らかく蕩けるような食感になる白茄子はたっぷりな大根おろしが入った出し汁に浸されていまして…
その舌ざわりや出し汁の旨みだけでも満足な一品でありましたが、そこに生七味が添えられていたことで一層おいしくいただけました


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最初は強めな中火でぐつぐつと、そして湯気が上がり始めたら弱火にして…
炊き上がったら10分ほど蒸らして出来上がり

お料理をいただいている間、目の前のコンロで炊かれる土鍋を眺めながら期待を高めていた土鍋ご飯には鴨肉のそぼろや卵黄などが載せられていまして…
一粒ひと粒が立った艶々としたご飯はもとより、素揚げされたささがき牛蒡の食感や卵黄の円やかさ、そして山椒の香りが味の決め手となったおいしさに満足することができました



【まな板の上の旬 ぽぽぽん】
福岡県福岡市中央区薬院2-14-29 薬院クラブ1F
092-717-5646

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