
お正月の楽しみである箱根駅伝で青山学院の往路優勝を観たあと、遅いお昼をいただこうと春吉橋東詰にある『割烹 かじ 本店』を訪ねたのですが、明治通りから中洲の歓楽街を抜けて行こうとしたことが大失敗でありまして…
年末の収集を終えたあとに出されたであろうゴミが散乱する光景に食欲が失せてしまいそうであります


お店に入りますと大女将的な和服女性に迎えられ生簀を目の前にするカウンターへと促されたのでありますが、椅子が固定されている上にテーブルとの高さがあっておらず、さらには足元の空間が狭いことから居心地が悪いものでありまして…
そのことを別のスタッフに伝えたのですが「あっ、そうですか」と受け流されてしまいましたので、テーブルや小上がり席への移動を諦めます

事前に「イカ姿ふぐご膳」を予約していましたので、着席するや否や蓮根のきんぴらやローストポークなど3点盛りの前菜と、小鉢として博多の郷土料理でもあるおきゅうとがお茶とともに提供されまして…
しっとりとしたお肉と懐かしいおきゅうとをどちらもおいしくいただきました


そして前菜を食べ終える間も無く、ふぐ刺しとイカの姿造りが提供されます ワンランク上のコースにはイカの活き造りでが付くのですが、いただいた御膳に付くイカは姿造りでありまして…
透明度はないものの、コリコリとした歯応えやイカの甘みは十分に堪能することができました
そしてふぐ刺し
お手頃な御膳であることから添えられるのは5枚ほどでありますが、きちんと皮の湯引きまでもがついていて…
コリコリとした歯ごたえをもみじおろしポン酢でいただきました

蓋物は“昆布” “厚揚げ” “練り物”の炊き合わせでありまして、お正月らしい昆布をいただくことができ満足でありますが…
お味は悪くないものの、予約をしていたからなのか盛りおきしておいたものを冷蔵庫や温蔵庫から出してきたであろうと思えるものばかりであったことにはがっかりであります


イカのゲソやエンペラーは後づくりとして天ぷらか塩焼きにしていただけるとのことで、その天ぷらをおかずにごはんと味噌汁をいただきます
ひと粒一粒がしっかりとした艶々なごはんには甘みが感じられますし、アサリの旨みが出たアサリ汁は今日一でおいしく…
大根やきゅうりの漬物のおいしさとともに“終わりよければ全てよし”でありました
ふぐ料理60年の歴史を持つ老舗割烹とのことですし夜には10,000円を超えるコース料理を提供されるお店であることから、お店の雰囲気や接客も上質なものであろうと期待していたのですが…
あごマスクでのもてなしの気持ちもないであろう接客は大衆居酒屋を思わせるものでありました
【割烹 かじ】
福岡県福岡市博多区中洲2-3-11
092-291-2219
コメント