
薬院大通り駅から福岡市動植物園へとなだらかな上り坂が続く浄水通り
福岡屈指の高級住宅街と言われるに相応わしく、街路樹が植えられた通りは緑に囲まれた落ち着いた雰囲気が漂いますし、セレクトショップやパン屋、ケーキ屋などおしゃれなお店が並びます




そんな通りから脇に入った住宅地にある一軒家で営業されるレストラン『シークレットレストラン K』
“シークレットレストラン”との通り大きな看板も出すことなく、落ち着いた住宅街に溶け込んでいまして…
きれいに庭木を手入れされたお宅の入り口にOPENと書かれた小さなプレートがあるとは言え、もし間違えていたらどうしようと緊張しながら玄関を開けますと、優しそうなスタッフが迎えてくれてひと安心であります
フローリングに改装されてはいますが、8畳ほどのお部屋ふた間に、お客さまの人数に合わせて自由にレイアウトできるよう2名掛けのテーブルが11卓置かれていまして…
ひとりでお邪魔したワタシはひとり席として用意された壁際のテーブルをいただきました

お昼のメニューは週替わりで提供されるようで、今週はジビエのメンチカツを筆頭に、オランダ風車豚の香草パン粉焼きやカニクリームコロッケ、はかた一番どりのハーブ風味グリルのほか、カレーやパスタなど9品が用意されていまして…
どれも新鮮な糸島野菜が使われているようで迷いますが、他所ではあまりいただくことができないであろう「ジビエのメンチカツ」をいただくこととし、名物とある「手作りの前菜 15種盛り合わせ」を添えることにいたします
15種の前菜は、見た目に美しいだけでなくどれも手が込んだ逸品でありまして、ブリーチーズに載せられた赤紫蘇味噌やいりこの山椒風味など和テイストなものまでがおいしくいただくことができ…
その日の仕入れによって内容が異なるであろうことから、こちらへお邪魔した際にはいただきたい一皿であります



メンチカツに添えられる今日のスープは“紫芋と玉ねぎのスープ”であるとのことで…
紫芋や玉ねぎの甘みと滑らかな舌ざわりがおいしく、丁寧に裏漉しされたであろうことが窺えるものでありました
「器が熱くなってますのでお気をつけください」とのことばの通り、沸騰したお湯の中に浸けてあったかのように熱々でありまして…
これをどうやってサービスしてくれたのかと驚きであります
そしてメンチカツ 鹿と猪、それに鶏と豚を加えたと言う挽肉は5~7mmのメッシュほどで挽かれているのでしょう
パン粉衣のサクサクっとした歯ざわりとしっかりとした弾力ある噛みごたえを楽しむことができますし、噛むごとにじわっと滲み出る旨みをおいしくいただきました
万願寺とうがらしやかぼちゃなどのグリル野菜が添えられていることもありがたく、ヘルシー感とともに満足な逸品でありました

お料理にも使われるであろう糸島野菜が並べられる別室での会計をする流れでありまして…
厨房から出てきたオーナーに対応していただけました
実はこちらのオーナーは4年に1度ドイツで開催される「世界料理オリンピック」の2020年ブロンズメダリストであるとのことで、自信に満ち溢れた気が強い女性を想像していたのですが…
会計時のキュートな笑顔や話しやすさに、またお邪魔したい、またお会いしたい、またお話ししたいと思える方でありました
【シークレットレストラン K】
福岡県福岡市中央区平尾浄水町5-5
092-406-2057
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