
宝永年間の創業から12代続く老舗蕎麦店であるとのことで、博多デイトスにあった『そば茶屋 文六』を訪ねたのは昨年6月のこと
その後間もなく契約期間の満了とのことで博多デイトスからは撤退されたのですが、ふた月ほど前にかつて本店があった場所からほど近いところに移転されていたのであります



親不孝通り、長浜公園の向かいに建つビルの2階にあるお店へと上がる外階段はコンクリートの打ちっぱなしでありますが、小物が飾られたりしていることで無機質な冷たさを感じることはなく、店内に入りますと感じが良いスタッフに迎えられます
4名掛けテーブル3卓と2名掛けテーブル1卓、それにカウンター7席と大きなお店ではありませんが、お昼どきと言うこともあって満席に近い状況にバタバタとした様子でありましたので少し待たせていただきテーブル席をいただきました



急に肌寒さを感じるようになったことからでありましょう、お昼の分として用意されていた“甘汁”が無くなってしまったとのことで、気になっていた「牡蠣そば」は諦めざるを得ないこととなり…
「天ざる」と迷いましたが“文六名物”とある「選べるミニ丼セット」をいただくこととし、天とじ丼とざるの大盛りでお願いいたします
蕎麦は更科であることから香りは強くありませんが、滑らかな舌ざわりと強いコシ、そして喉越しを楽しむことができますし…
節の旨みを感じることができる、ちょっと甘みがある“辛汁”はお気に入りであります
そして天とじ丼 ど定番であるかつ丼か天丼のいずれかにしようかとも思ったのですが、割り下を含んだふわふわな玉子の魅力に惹かれたのであります
海老一尾だけがふわふわの玉子で綴じられているミニ丼ではありますが、玉子一個が使われているであろうと思えるボリュームと、保水加工されることのないムチっととした海老の歯ざわりと甘みに大満足でありました
【そば文六】
福岡県福岡市中央区天神3-8-13 グレートリープ 2F
092-753-7579
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