目の前で揚げた天ぷらを一ネタずつ提供する高級天ぷら店のようなスタイルでありながら、1,000円前後でいただくことができる“博多天ぷら”
その歴史は古く、1963年に博多区吉塚で創業した『だるまの天ぷら定食』に始まったとも言われているようで…
福岡市内を中心に7店舗を展開する『天麩羅処ひらお』や、九州沖縄地区だけでなく中国から関西、東海、関東と展開エリアを拡大している『博多天ぷら たかお』など多店舗化するところも増えているようであります
そんな“博多天ぷら”をいただこうとお邪魔したのは創業から40年近く愛され続ける『楽ちゃん 港本店』であります
かつて柳橋連合市場近くに支店があったことから“港本店”なのでしょうが、残念ながら今はこちらだけであるようですね
那の津通りからちょっと入ったところにあるお店はカウンター12席だけの小さなものでありまして…
運よく待たずに席をいただくことができましたが、席を待つお客さまが並ぶ人気店であるとのことで、お店を出たときには2組のお客さまが待たれていました
長浜鮮魚市場から徒歩圏内であることから、おいしい鮮魚の天ぷらがいただけそうな気もするのですが…
壁面に貼られたメニューにある「かに丼」に惹かれて、定食を諦めます
ソフトシェルクラブをメインに海老やイカ、いんげん、椎茸と盛られていますし…
ありがちな業務用の天ぷら粉を使うことのないふわサクっとした天ぷら衣に染みたタレの甘みにおいしさを感じることができました
「タレが足りないようでしたらお声掛けくださいね」と配膳時に声をかけていただいていたのですが、天ぷらだけでなく、ご飯に染みるタレのもほど良くて…
ご飯が好みよりも柔らかであったことだけが残念でありました
年配の職人さんが揚げてくれる天ぷらのおいしさだけでなく…
ハキハキとした口調とキビキビとした動きで接客してくれるお母さんは先代でありましょうか
その若々しさに元気がもらえるお店でもありました
【楽ちゃん】
福岡県福岡市中央区港1-8-6 ロータリープラザ大手門1F
092-713-6900
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