
昨年7月にオープンされた『うな壱』
気になりながらもお邪魔できていなかったのですが、先日近くにオープンした和食店を訪ねた際に、それは豚肉となすを特製の味噌ダレで炒める「なす豚」を看板料理とし、薬院で40年以上愛され続けていた『なす豚や』の場所であることに気づいたのであります


それで今日 近くであった用事を済ませたあとお邪魔させていただきます
どうやら経営者は変わることなく、これまでの「なす豚」を看板料理とした定食屋さんから鰻屋さんへと転換されただけであるようで…
扉の上には大きく“うな壱”と書かれた看板が付けられてはいますが、袖看板には“なす豚や”の文字が残っていますし、店内の雰囲気も変わることなくゆったりとテーブルが並べられて居心地の良い空間が広がります

提供されるお料理は「うな重」と「まぶし鰻重」、それに「うな玉重」の3種でありまして、それぞれに半尾が使われる“並”と3/4尾の“上”と選ぶことができますし、うな重には1尾が使われる“特”までが用意されています
“大衆”と“鰻” どうにも噛み合わない取り合わせ思えますが、比較的リーズナブルに提供されていますので… 迷うことなくうな重の特といきたいところではありますが、初めてのお店でもありますし、控えめにうな重の上をお願いいたします
ご飯が見えないほどに敷き詰められたうなぎは期待以上に肉厚でありますし、関東風の“蒸し焼き”であるとのことで、ふっくらとした食感を楽しむことができましたが…
タレは九州醤油の甘みなのか思いのほか甘口なものでありましたので、山椒を多めにかけていただきました
メニューには“原産国産米”と不思議な表記がされていましたが、ちょっと硬めに炊き上げられたご飯はひと粒一粒が立っていて…
お米へのこだわりだけでなく、炊きあがりへのこだわりを感じることができるものでありました

デザートを必要としないことから最初は単品でお願いしていたのですが、吸い物がないことは物足りないだろうと定食に変更していただきますと…
肝吸いでなかったことは残念でありますが、いらないと思っていたデザートがどら焼きであったことには満足でありました
うなぎ屋さんに変わっても、かつての看板商品である「なす豚」を求めてくる常連さんも多いようで…
メニューには載っていませんが、今でも「なす豚」は提供され続けているようですね
【大衆鰻の店 うな壱】
福岡県福岡市中央区白金1-5-21
092-524-5007
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