
新宿駅から下ること30分弱
帰宅ラッシュで混み合う中央線で向かった東小金井駅の駅前にある中華料理店『宝華』
1971年の創業から50年を超え地元のお客さまに愛され続けているとのことでお邪魔させていただきます


入店を前にその入口のガラス戸が一点の曇りもなくピカピカに磨かれていることに驚かされますし、白地の暖簾も美しく…
お客さまが出入りするたびに聞こえる「いらっしゃいませ」や「ありがとうございます」の声に活気が感じられることから、ここでいただくお料理に間違いはないと確信しワクワクしながら先客の後ろに並びます
透かさずメニューを持って出てきたホールスタッフに商品のことをいくつか尋ねたのですが、その応対は“一を聞いて十を知る”かのような的確なものであるだけでなく感じが良いものでありましたし…
10分ほどでいただいた席から覗いた厨房では清潔感がある白Tシャツにピシッと中華帽子を被った調理師がテキパキと鍋を振っていたことに好感を持つことができました

創業期からの名物であると言う“伝統の大判チャーシュー”をいただいてみたいところではありますが、それは400gほどものボリュームがあるとのことでしたので、大判ではないものの同じ製法で作られている教えてくださった「肩ロースチャーシュー」をいただきますと…
その舌ざわりはしっとりとしていますし、醤油の旨みが染みた味わいは名物に相応しいと思えます

そして「肉野菜炒め」
想像以上のボリュームにびっくりしましたが、シャキッとした歯ざわりを残す程度に炒められていますし、甘みを感じるタレの味わいもおいしくいただけるものであるのですが、一番の驚きは5mmほどの厚みがある豚肉がたっぷりと入っていたことでありまして…
その贅沢さに満足であります


1990年代後半に起こった“油そば”ブームも20年以上も続くとひとつの文化になったと言えるのでしょうが…
こちらの「宝そば」はそのブームの何十年も前から提供され続ける看板料理であるとのことで、そのおいしさは香りもおいしいタレの旨みだけでなく、ほどよい歯ごたえでいただける麺の旨みとの相性が抜群なのであります
トッピングされたカイワレやネギは食感の変化だけでなく、その辛みが甘めのタレにアクセントを付けていて飽きることなくいただくことができるなど計算され尽くした逸品でありました

そして「海老炒飯」
ほんの少し塩味が強かったり、卵の殻が入っていたりもしましたが、それもご愛嬌
パラパラっとしていながらも、お米ひと粒一粒がしっかりとしたご飯はしっとりとしていて…
プリプリっとした海老の食感とともにネギの風味もあっておいしくいただくことができました
【中華料理 宝華】
東京都小金井市東町4-46-12
042-386-5355
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