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冬の美食“上海蟹”
とは言え、一尾をいただくとなるとそれなりのお値段である上に食べづらく、その割りに食べるところが少ないことで敬遠してしまうのですが…
旬の終わりを目前に、上海蟹味噌を使ったランチコースをいただくことにいたします



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お邪魔したのはANA Crowne Plaza Fukuokaにある中華料理店『桃李』でありまして…
吹き抜けになったロビーからエレベーターで中2階へと上がった回廊の先にお店があります

レセプションに立つスタッフの笑顔で迎えられ、案内されたのはゆったりと座ることができるテーブル席でありまして…
ホテルレストランとのことで調度品の一つひとつが上質なものであるようですし、落ち着いたシックな色合いで統一されていることでの高級感を感じることができました


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いただくのは、今月25日までいただける「上海蟹ランチ」でありまして…
西九州新幹線の開業記念も兼ねられたコースであることから、上海蟹だけでなく雲仙のあか牛など長崎のおいしい食材をいただくことができるようであります

まずは“TAO-LI 特製 旬の冷菜盛り合わせ”
しっとりとしていて柔らかい鴨肉と、ネギソースがおいしいホタテ そして定番のクラゲと海老の塩水漬け、真ん中にはミニトマトが置かれていまして、その味わいだけでなく目でも楽しめるものでありました


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続いては“海鮮と卵白の対馬産あおさスープ”
優しい味わいのスープにふわっふわな卵白、そして彩りと風味をプラスするあおさとうまくバランスが取られていますし、プリッとした海老の歯ごたえがアクセントとなっています
海鮮と言いながら海老だけなのかと思っていたところに、細かく刻まれていることや色が重なることで目立つことはないのですがコリコリとしたイカの歯ごたえや甘みを感じるホタテと満足な一品でありました


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“海鮮と旬野菜の上海蟹炒め”
水イカとホタテ、北寄貝とともに炒められたのはズッキーニでありまして…
夏のイメージが強いズッキーニがなぜ?と思うところではありますが、冬のズッキーニはみずみずしさが魅力の夏もの以上に歯ざわりを楽しむことができることから敢えて使われているのでありましょう
上海蟹味噌で炒められていることでのコクある旨みに、 炒められたネギの甘みもあっておいしくいただくことができました


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“上海蟹味噌小籠包”
言うまでもなく蒸し立ての熱々でありますので、そのスープで火傷することにないように十分に注意をしながらいただきます
甘みを感じる旨みたっぷりなスープに上海蟹味噌の旨みと風味が加わった逸品でありますし…
添えられた豆板醤を少し乗せていただいたのですが、そのピリッと辛みがスープの旨みを引き立ててくれました


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“雲仙あか牛のブラックビーンズ炒め”
ほど良い歯ごたえと赤身ならではの旨みを感じることができるあか牛
それに豆豉醤の旨みが加わることでご飯が欲しくなる味わいに食が進みます
添えられているのはヤングコーンと獅子唐、ミニトマトの天ぷらでありまして、サクッと揚がった歯ざわりには満足なのでありますが、季節感がないことには残念さを感じます


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“上海蟹味噌あんかけ炒飯”
お茶碗半分ほどのあんかけ炒飯にデザートスプーン一杯ほどの内子と蟹身が乗せられます
よくぞこれだけの炒飯を炒めたものだと思うところでありますが、きちんとパラパラに仕上げられていますので餡が掛けられてもべちゃつくことはなく…
内子の濃厚な旨みを損なうことなくいただくことができました


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“デザート盛り合わせ”
温かい烏龍茶とともに提供していただけまして…
揚げたてで熱々なごま団子のサクッとした歯ざわりと甘いあんこを楽しみ、後味が爽やかな杏仁豆腐でおいしいランチも〆であります



季節になると食べたくなる上海蟹を食べやすいお料理で提供してくださっていることがありがたいことですし、落ち着いた雰囲気と感じが良い応対と好感が持てるお店でもありますので、またお邪魔させていただきます



【TAO-LI ~桃李~】
福岡県福岡市博多区博多駅前3-3-3 博多全日空ホテルM2F
092-472-7753

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