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かつてお仕事をさせていただいたお店でオーナーシェフの右腕として腕を振るわれていた方が独立をされたとの噂を耳にしまして…
是非ともお邪魔させていただこうと思いながらも、それが築地という近い場所であったために、いつでもいけるという安心感からご無沙汰しているうちに体調を壊されたとのことで閉店されてしまったのであります



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今年の1月
そんなお店から小田原で営業を再開するとのハガキをいただきましたので、これはわざわざでもお邪魔させていただかなければと、開店から3ヶ月が経った今日、明日からの研修をご一緒していただくマナー講師の先生をお誘いして伺わせていただくことにいたします
小田原駅からは歩いて10分弱
人通りも途絶えた路地の一角に灯る朧な明かリだけが頼りと言った場所ではありますが、予約だけでの営業であることを考えますとベストな場所なのかも知れませんね


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予約させていただいのが昨夜のことですから、仕込みに時間がかかるフカヒレの煮込みはいただくことができず…
リーズナブルにシェフのお料理を堪能することができる基本コースをいただきます
最初に提供されたのは、旬であるスルメイカやこごみにぜんまい、そして小田原の筍などの揚げ物であります
築地にいた頃には年中いろんな食材が手に入ることから季節を感じることがなったとにことでありますが、ここ小田原では季節のものしか使えないとの言葉通りのお料理でありますね


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続いては〝自家製チャーシュー〟〝車海老の香り揚げ〟〝姫サザエ〟〝ホタルイカ〟〝ピータン豆腐〟〝よだれ鶏〟などのほか、筍と挽肉が一緒に煮たものや揚げなす、ジャスミン茶で燻製したホタテやクラゲの冷製などなど10数種が盛られた前菜でありまして…
どれも一口ほどでいただけるものであることから、もうちょっといただきたいって気持ちもありますが、いろんなものがいただけるといううれしさもありますね
続いて繊細な蕪の風味にシャキッとした茎の食感がアクセントとなっていることで、身体への優しさを感じながらおいしくいただける「あさりと蕪のすり流しスープ」をいただきます


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メインとして提供されるお魚とお肉
お魚料理として提供されたのは「カサゴの蒸籠蒸し ピーナッツオイルかけ」 蒸されたことでふっくらと仕上げられたカサゴの食感も然ることながら、熱々に熱せられたピーナッツオイルの香りがおいしさを引き立ててくれまして…
お料理には食感や香りが大切なのだと再認識させていただきます
そしてお肉料理は「常陸牛のほほ肉 ピリ辛黒胡椒煮 小田原の原木椎茸添え」
柔らかく煮込まれたほほ肉の甘みを引き締めるのがブラックペッパーの香りと辛みでありまして… お肉とブラックペッパーの素晴らしい相性は何者にも勝ると感じることができるものでありました


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〆のお料理は「春キャベツと桜海老の中華そば」
鶏白湯の濃厚な味わいと春キャベツの甘み、桜海老のかき揚げの香ばしい香りがそのお味を引き締めてくれますし、サクッとした歯ざわりが楽しさを出してくれます


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茶葉の甘味が感じられる凍頂烏龍茶と一緒に「杏仁豆腐」が提供されるのですが、それには地元で採れる清見オレンジと、アイスクリームが添えられまして…
濃厚な杏仁豆腐と爽やかな酸味の清美オレンジの組み合わせは感心させられるものでありました



予約したテーブルには事前にナッツが置かれていまして、お料理が提供されるまでのお酒のあてにもなりますし、お料理の間の箸休めにもなることから気遣いを感じます



【Chinois 歩歩路】
神奈川県小田原市本町1-6-17 酒販会館1F
0465-46-9154

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