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いつもバタバタとする日本橋でのアポイントでありますが…
今日は15:30からでありますのでゆっくりとランチを楽しむことができますし、ポカポカ陽気でもありますので神田近くまで足を延ばしておいしいお蕎麦をいただくことにいたします



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三越前から5分ほど歩いた室町4丁目の交差点を左に一筋入ったところにある『室町砂場』
開業は幕末期の高名輪(現:高輪)だとのことでありますが、明治2年にこの地へ移転してからを数えても150年近く営業を続ける老舗店であります
昭和49年に改装されるまでは昔の雰囲気を残す平屋造りであったそうですが、今ではすっかり近代的なビルに変わってしまい…
少し残念な気もしますが5代目となる店主が昔ながらの仕事を受け継いでいるとのことでありますから変わらなぬおいしさを提供していただけることでありましょう


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いただくのは「天もり」
天ざるや天もりはこちらのお店が発祥と言われていまして、夏の暑い時期に温かいお蕎麦は敬遠されてしまうとのことから熱いおつゆからお蕎麦を出して蒸籠に盛り付けたことが始まりなのだとか…
でありますから、こちらでいただく天もりのおつゆは冷たく冷やされたものではなく熱々のものでありますし、そのおつゆの中に海老のかき揚げが浸かっているのでありまして…
たっぷりとおつゆが染みたかき揚げが味わい深いものでありますし、その油でのコクを感じることができるおつゆでいただく更科もまた喉越し良くいただけるのであります
そしてもうひとつ
〝もり〟と〝ざる〟の違いは刻み海苔が乗せられているかどうかではなく、こちらでは〝もり〟には一番粉が、そして〝ざる〟には更科とそば粉の違いで分けられていると言いますから奥が深いですね



老舗でありながらも気さくに対応していただけるスタッフの方々がとても感じ良く…
そんなこともあってか、満席に近い店内には昼酒をしている年配のお客さまが多く、近隣の方にも根強く愛されているお店であることが窺えますね



【室町砂場】
東京都中央区日本橋室町4-1-13
03-3241-4038

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