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今日は昨日と打って変わって涼しい日
と言うか、ジャケットを羽織っていても肌寒さを感じるほどでありまして…
洋服選びには十分な配慮をしないと大変なことになりますね



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予定が30分ほど早く終わったこともあり、ずっとお邪魔してみたかった『ぎんざ 一二岐(いぶき)』ってお店へ向かってみることにいたします
ひっそりとした佇まいに敷居の高さを感じながら地下へと向かう階段を降りますと、左側には個室がありまして、右手には板場を目前にするカウンター席 そしてその奥にも個室があるようですね


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若い調理人の元気な声で迎えられ、一席だけ残っていたカウンター席をいただきます
活気とともに一生懸命さが伝わる接客に緊張感も解され、このお店を任されていると言う若き大将との会話を楽しむ余裕が生まれます
さて、お昼に提供されるお手軽なお料理は3種類
「かつおのわら焼き膳」と「旬魚の焼き魚膳」 
そしてその両方を楽しむことができる「かつおと旬魚のセット」となっていますので、当然のようにセットをいただくことといたします


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最初に提供されるのは揚げられたごま豆腐でありまして、サクッとした食感と白子のようなトゥルンとした滑らかな舌触りが楽しいお料理であります
白ゴマが使われるというごま豆腐は香りも豊かでありまして、のっけから衝撃を受けてしまいます


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続いての「野菜の炊き合わせ」は茄子、南瓜、里芋でありまして…
茄子には箸でも食べやすいようにときちんと包丁が入れられる手間の掛けようでありますし、素材のおいしさを活かすようにと薄味に仕上げられる出汁の旨味にも驚かされます
インゲンが添えられることで彩りも美しく仕上がっていますし、ほんのりと柚子を香らせるなど細部にまで職人のこだわりを感じることができるものであります


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月替わりで献立が変わるとのことでありますが、お店の名物である「鰹の藁焼き」は一年を通していただけるようでありまして…
目の前で藁焼きされることでの高く上がる炎や店内に立ちこめる香りは最高の演出でありますし、その香りが付いた鰹は皮目がパリッと焼かれていますし、身は舌にまとわるようなしっとり感があります
勧められたままに、薄くスライスされたニンニクとわさび、さらに別皿で出されているお塩を付けていただきますと、鰹の旨みが一段と引き出されているようでおいしくいただくことができますね


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そして「鰆の幽庵焼き」
魚偏に春と書くことから春が旬だと思われる方も多いのかも知れませんが、やはり脂が乗ってくる秋が一番おいしくいただけるのでありまして…
カマに近い部分でありましたのでちょっと食べづらさはありましたが、添えられた鬼おろしとともにその旨みを堪能させていただきました


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ご飯は土鍋で炊き上げられる北海道のななつぼし
そんなご飯と一緒に、先に提供されていた切り干し大根をいただいたのですが…
「ご飯のおかずになるようにとシャキッとした食感を残すように炊いてます」との言葉通りにその食感はとても印象深く、出来ることならばお替りをしたいと思わせるほどに最高でありました


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温かいお茶とともに提供される自家製の酒粕アイスクリーム
酔っぱらない?
なんて冗談を言いながらいただいたのでありますが、その滑らかな舌触りと濃厚でありながらもふっと消えていくような甘みに幸せを感じることができました



ミシュランガイドの一つ星を取っている名店でありながらもそれに驕ることなく、お客さまを緊張させない接客や、お料理一品一品へのこだわりを感じさせてくれるお店でありまして…
お昼の時間にはそんな本物のお料理をリーズナブルに提供して下さるなんてありがたいことであります



【ぎんざ 一二岐】
東京都中央区銀座2-14-6 第2松岡ビルB1F
03-6278-8110

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